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 生きもの全般&自然
世界中の動物達が、次から次へと登場する分厚い写真集(なんと608ページ!)。
この写真集を眺めていると、今、この時間にも、地球のどこかで、
動物達のドラマが展開しているんだ、というのが実感できる。

悩んでるっぽいオランウータンの表紙でおなじみの「ブルーディブック」の作者と、
日本が誇る世界的な動物写真家によるコラボレーション。
「地球環境とそこに生きる多様な生き物たちをみんなの手ですくおう!」と訴えるメッセージブック。
1ページ1枚ずつの野生動物の写真に短い文章が添えられ、それらの画像と文章が
詩的につらなり共鳴していく‥。
B.T.グリーヴの思想が、欧米的人間中心主義を脱却できていないのがちょっとひっかかるけど、
写真が良いのでコストパフォーマンスはけっこう高いです。


著者自らが挑む「雑木林づくり」を中心に、里山の自然を綴る写真文集。
写真がとにかく優しく美しい。この本をゆったり何となく眺めているだけでヒーリング。


森に息づくさまざまな物語を、木々の呼吸が伝わるような美しい写真と
詩的な文章で紹介する「潤いと癒し」のビジュアル本。
水と森のかかわりを描く「水のあるところ」、森に暮らす生き物の躍動を描く「動物たち」、
実りの秋・雪化粧の冬を色彩豊かに描く「静もる森」、
森の中の輪廻転生を優しいまなざしで描く「うつろい」の4部構成。
手元に置いて、気持ちの良いひとときや、気分がすさんでしまったときに、
開いてみたい本。

北海道は阿寒の森から、南西諸島西表島の森まで、
日本全国15の森を紹介するビジュアル本。
我が国の自然の多彩さ、豊かさを改めて知らされる。(平凡社コロナブックス)


日経サイエンスに3年半に渡って連載されたフォト&エッセイの集成版。
私達の身近にある空や雲の様々な姿を、簡潔な文章と色彩豊かな写真で綴る
コンパクトなビジュアル本。
水や光が織りなす驚くべき自然現象としての雲の世界を描き出すとともに、
生活や文化、歴史関係の話題も多く取り上げており、軽く読み通せる内容にもかかわらず、
重厚な読後感がある。子供の頃には、あんなにピュアな気持ちと澄んだ瞳で眺めていた大空。
日常のあわただしさの中で、ともするとその存在さえ忘れてしまっている空や雲のことを
再発見させてくれる、ヒーリング系の一冊。(ちくまプリマーブックス)

野生動物の生態写真を撮るためのビジュアルガイド。著書の作例も多数掲載されており、
質の高い動物写真集としても十分楽しめる。デジタルカメラによる撮影方法など、
デジタル化に対応した解説も多い。