No.349
2019. 4. 5 |
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タキノボリトカゲ
山奥の渓流で見られるへなちょこ動物。ちょっとした聞き違いが原因で、木ではなく、滝を登らなければならないと思いこんでいる。近頃は技術が上達して、すいすい登れてしまうので、あえて右前足を使わないで登るなどの工夫をしている。
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No.348
2019. 3. 5 |
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リッスン
自然が豊かな公園で見られるへなちょこ動物。いつも耳をそばだてており、何かグチを言っている人の声に気づくと、すぐさま駆けつけて傾聴してくれる。しっぽを広げることによって集音効果を高めているとも言われる。
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No.347
2019. 2. 5 |
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イルカイランカ
太平洋の真ん中で見られるへなちょこ動物。海底からいろいろなものを拾ってきては、いるのかいらないのか問いただす。たいていガラクタばかりだけど、まれにとんでもないお宝が混ざっている。
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No.346
2019. 1. 1 |
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いのむし
雑木林で見られるへなちょこ動物。猪に擬態しているとされる。若令のうちは暗褐色の縦条がある。 亜終令までは いもむし風のいのむしだが、終令になるとドーム状のケースを作って みのむし風のいのむしになる。
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No.345
2018.12. 5 |
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チエノワワ
都市公園で見られるへなちょこ動物。2匹のチワワが知恵の輪のようにこんがらがっている。散歩のときは、2匹で協力して上手に転がっていく。人間を見つけると近寄って来て喜ぶが、体をほどいてやろうとすると一目散に転げ去ってしまう。
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No.344
2018.11. 5 |
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仏象虫
古都で見られるへなちょこ動物。仏様になったありがたいゾウムシ。阿修羅が悟りきった姿をあらわすとされる。6本の脚を上半身で使い切ってしまっているので、腹端にある1対の突起で体全体を支えている。
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No.343
2018.10. 5 |
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ダイコン・レンコン
演芸場で見られるへなちょこ動物。大根みたいなキツネとレンコンみたいなキツネの漫才コンビ。子供には人気がないけど、大人になるにつれてだんだん味がわかってきてその魅力の虜になる人が多いらしい。
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No.342
2018. 9. 5 |
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カバセミ
郊外の水辺で見られるへなちょこ動物。子供のうちは土の中で育つ。大きな口を開けたまま水に飛び込んでしまうので狩りはあまりうまくない。魚がなかなか採れない時には、草を食べたり、木の汁を吸ったりして生きのびることもできる。
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No.341
2018. 8. 5 |
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オランウレタン
大都会の片隅で見られるへなちょこ動物。身体の大部分がウレタン素材でできている。温和な性格と柔らかい身体を活かし、あらゆる揉め事の緩衝材になってくれる。
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No.340
2018. 7. 5 |
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ヒヤリ
港の近くで見られるへなちょこ動物。姿も字面もヒアリに酷似していてヒヤリとさせられる。しかし、身体のいろいろなところから矢印が出ているので、よく見ると確実に見分けがつく。これらの矢印は槍ではなくあくまで矢印なので危険はない。
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No.339
2018. 6. 5 |
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トンビウオ
大海原で見られるへなちょこ動物。水陸両用の透明の羽をもち、海の中に入ったり出たりしながら移動する。海面から飛び立った時には、必ず、一回、くるりと輪を描く。
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No.338
2018. 5. 5 |
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しゃっくりとり虫
雑木林で見られるへなちょこ動物。細長い身体をしゃっくりで大きくゆらしながら歩く。しゃっくりのために葉っぱがうまく食べられず、なかなか育つことができない。蛹になっても、成虫(シャックリガ)になっても、ずっとしゃっくりを続けている。
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No.337
2018. 4. 5 |
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河馬ら
下町で見られるへなちょこ動物。アンテナ担当のカバが柔軟にお尻をひねって向きを変えるので、いつも安定した電波が得られる。一見、重くて危険なように思えるが、地震の際にはカバたちがすぐぼたぼた落ちるので、絶対に倒壊しない。
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No.336
2018. 3. 5 |
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チン・ゴジラ
東京湾で見られる巨大なへなちょこ動物。突然、海の中から現れて、ワンワンキャンキャン鳴きながら、そこら中を練り歩く。無邪気にいろいろなものを踏みつぶしてしまうが、へたに攻撃すると、喜んでしっぽを振り回すのでさらに手がつけられなくなる。
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No.335
2018. 2. 5 |
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刷毛ワシ
山奥で見られるへなちょこ動物。獣が獲物を捕らえると、どこからともなくヒョコヒョコ飛んできて、食べ散らかされたあとの死肉を熱心についばむ。すっかり食べ終わると、残った骨と皮を刷毛できれいに掃き清めて、またどこかへ飛び去っていく。
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No.334
2018. 1. 1 |
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フルドッグ
お正月に見られるへなちょこ動物。富士山頂付近で、左手に茄子を持ち、頭の上に鷹を乗せてダンスを踊る。耳や顔のたるみをうまくフリフリすることにこだわっている。頭上の鷹が今にも飛びそうなのになかなか飛ばないので見物人を無駄にハラハラさせる。
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No.333
2017.12. 5 |
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パイナッブル
畑で見られるへなちょこ動物。夜や雨の日は地中に潜っているが、太陽光が照りつけると地面から上半身を出して光合成する。光合成が進むと身体のあちこちにオデキが出てきて、それがやがて小さなパイナッブルに育つことによって繁殖する。
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No.332
2017.11. 5 |
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サーボルキャット
都会で見られるへなちょこ動物。警備関係のバイトをしているが、勤務中にもかかわらず道に寝転がってスマホをいじくっていることが多い。眼光が鋭すぎて上の者がまったく注意してくれないので、本人もだんだんどうしたらいいかわからなくなりつつある。
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No.331
2017.10. 5 |
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ラッコちゃん
海面で見られるへなちょこ動物。泳いでいる人を見つけると、大喜びで近寄って来て腕に抱きつく。一度抱きつくとめったなことでは離れない。どうしても離れてほしい場合には、いいサイズのはまぐりをあげると納得して去っていく。
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No.330
2017. 9. 5 |
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ふみきりん
サバンナで見られるへなちょこ動物。ゾウやサイなどの大型動物が近づくと、行く手を遮って、小動物が踏みつぶされるのを防いでくれる。大型動物がどちらから来るかはしっぽの向きで示してくれる。
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No.329
2017. 8. 5 |
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きりダンボ
おもに東北地方で見られるへなちょこ動物。大きな耳を使って、まるでチョウのように、ふわふわヒョコヒョコと器用に飛び回る。焚火を見つけると、そばに突き刺さって身体に焦げ目をつける。
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No.328
2017. 7. 5 |
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ショコアラ
森の中で見られるへなちょこ動物。全身がチョコレートでおおわれており、日光にあたると溶けてしまうので、おもに日没後に活動する。鼻はアーモンド状。子どものうちはミルク系だが、大人になるにつれてビター系に変わっていく。
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No.327
2017. 6. 5 |
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フグ助さん
海辺で見られるへなちょこ動物。えらぶたが進化して耳たぶのようになっており、ざぶとんのかわりに海浜動物タコノマクラの上に座っている。陸上では息ができず、身体も乾くので、3分に1回は海の中に戻って一息つく。
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No.326
2017. 5. 5 |
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キボリノトカゲ
ジャングルで見られるへなちょこ動物。今にも動き出しそうだが、木に彫刻されているのでめったに動かない。メスは歯が彫刻刀のように鋭く、これを使って、樹幹に赤ちゃんトカゲを刻み出す。
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No.325
2017. 4. 5 |
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クロコ大工
建築現場で見られるへなちょこ動物。釘が足らなくなると、自分の歯を抜いて代用することができる。ポカポカ陽気の日にはウトウトしてしょっちゅう転落するが、皮が丈夫なので何事もなかったかのように作業を再開する。
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No.324
2017. 3. 5 |
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ママティ
海岸で見られるへなちょこ動物。人魚に間違われたいので、ヒマな時にはなるべく岩の上に腰かけるようにしている。最近、ワカメを頭のうえに乗せることを学習したため、騙される人が飛躍的に増えている。
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No.323
2017. 2. 5 |
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こうてペンギン
南極で見られる大阪出身のへなちょこ動物。巧みな話術を駆使して、ヒナたちをけっこういい値段で売り歩く。売られたヒナは、十分に育ったらスキをついて脱走し、ちゃんと親のもとに戻ってくる。
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No.322
2017. 1. 1 |
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白鷺式部(和歌バージョン)
お正月に見られるへなちょこ動物。
<歌の解釈>
せっかく巡り合った獲物であったのに、コイなのかフナなのか、それさえも わからないうちに、まるで夜空を駆ける流星のように、泥が舞う水の奥に 逃げ去ってしまったことよのう。
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No.321
2016.12. 5 |
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アル・カモメ
波止場で見られるへなちょこ動物。昔はいろいろと悪事に手を染めたが、今ではすっかり丸くなってのんびり暮らしている。医者の勧めもあって、葉巻のかわりにサンマをくわえるようになってから、すこぶる体調がいい。
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No.320
2016.11. 5 |
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タンゴムシ
草むらで見られるへなちょこ動物。夕方になると、2匹ずつペアになって、ツヅレサセコオロギの鳴き声にあわせてダンスを踊り出す。14本ずつの脚をからませあいながら見事に踊り狂い、最後は、突然丸くなって舞台から転げ去る。
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No.319
2016.10. 5 |
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タツノノドチンコ
人間の喉の奥で見られるへなちょこ動物。辰年生まれの人の喉にはたいてい寄生している。美味しいものが宿主の喉を通る時にその一部を巧みに盗み取る。宿主の扁桃腺が腫れそうになったら、口吻から水を噴射して鎮めてくれる。
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No.318
2016. 9. 5 |
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禿げチーラカンス
外洋で見られるへなちょこ動物。若い個体は髪の毛がふさふさ生えているが、年を取るにつれて抜け毛が激しくなる。なるべく髪型が乱れないよう、潮の流れを味方につけつつ、ものすごくゆっくり泳ぐので、観察はしやすい。
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No.317
2016. 8. 5 |
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マリアナカイコ
深海で見られるへなちょこ動物。はるか昔に2匹のカイコが誤って海の中に落ち、脚が弱くてどこにもつかまることができず、成虫になっても飛ぶことができないのでどんどん落ちるばっかりで、進化しながら世代を重ねるうちにとうとうこんな深渕にまでたどりついてしまった。
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No.316
2016. 7. 5 |
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壁トン
都会の真ん中で見られるへなちょこ動物。街角に一人ぼっちでいる女子を見つけると、どこからともなく現われ、ものすごく壁ドンしてくる。毎夜のことで慣れているはずなのに、どうも距離感がつかめてなくて、たいてい熱烈キスしてしまう。
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No.315
2016. 6. 5 |
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サルニコシカケ
うすぐらい森の中で見られるへなちょこ動物。しょんぼりした猿を見かけたら、たいてい、その上にこれが腰かけている。腰かけられたサルにもだんだん菌糸がまわって、やがてサルニコシカケ化してしまう。
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No.314
2016. 5. 5 |
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パグや姫
竹林で見られるへなちょこ動物。妖しく光る竹を切ってしばらく待っていると、突然ちょこんと顔を覗かせてみんなをズッこけさせる。月が出ると、遠吠えをして故郷を恋しがる。
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No.313
2016. 4. 5 |
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シラサギ式部
水辺で見られるへなちょこ動物。お天気がいい日には、どこからともなく飛んできて、台座のうえで寛ぐ。いつの間にかいなくなる時があるが、しばらく待っていると、魚をくわえて戻ってくる。
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No.312
2016. 3. 5 |
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伊豆のおっとりラッコ
海沿いの小道で見られるへなちょこ動物。いつもはのんびりしていておとなしいが、舞台に立つと豹変し、太鼓とはまぐりを使った可憐なオリジナル芸を披露してみんなを驚かせる。
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No.311
2016. 2. 5 |
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二宮キンシコウ
田舎道で見られるへなちょこ動物。いつも読書に浸りながら薪を運んでいる。物語に影響されて泣いたり笑ったり怒ったり走ったり飛んだり転げまわったりするので、はたで見ていても、だいたいどのあたりを読んでいるか察しがつく。
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No.310
2016. 1. 1 |
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最後のチンパン
礼拝堂で見られるへなちょこ動物。下界がたくさんの生きものたちでごったがえす中、全ての生きものに最後の裁きを下すために天から降臨した。しかし、あまりの混沌ぶりにすっかりテンパッてしまって、いつまでたってもちっとも審判できず、混乱に拍車をかけている。
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No.309
2015.12. 5 |
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みじかめ
池のそばで見られるへなちょこ動物。その日の気圧が高ければ身体全体が短めに、低ければ長めになる。天気のいい日によく日向ぼっこするので、比較的短めになっている時に人目につきやすく、そのため、この名がついたと考えられる。
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No.308
2015.11. 5 |
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カッププードル
家の中で見られるへなちょこ動物。カップ麺にお湯を注ぐと、どこからか一目散に走って来て、ふたが開かないように押さえてくれる。だいたい3分経つと、熱さにガマンしきれなくなって、またどこかへ逃げていくので、出来あがりの目安になる。
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No.307
2015.10. 7 |
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こうし
山奥で見られるへなちょこ動物。遠い昔に母牛とはぐれてしまったが、カスミを食べて生きられるのでいつも満腹で暮らしている。すごく熟考しているように見えるが、たいていは、立ったままうたた寝している。
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No.306
2015. 9. 2 |
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マリー・アントワネコ
公園で見られるへなちょこ動物。小さな女の子を見つけると、物陰からしゃなりしゃなりと出てきて相手をしてくれる。なるべく野性を見せないよう心がけているが、トカゲがそばを走ると、目にもとまらぬ早業で口にくわえてしまうことがある。
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No.305
2015. 8. 5 |
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トドマレーグマ
海辺で見られるへなちょこ動物。いつもコンビで海岸を巡回し、断崖絶壁の近くで思いつめたような人を見つけると、あらゆる手を尽くして自殺を踏みとどまらせる。万一、飛び込んでしまったとしても、すぐにトドが助けてくれる。
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No.304
2015. 7. 1 |
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パジャマンモス
町中で見られるへなちょこ動物。夜になると、どこからともなく現われ、路地をゆっくり歩き回る。なかなか寝つけずにいる犬や猫を見つけるとやさしく寝かしつけ、またどこかへ静かに帰っていく。
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No.303
2015. 6. 3 |
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ものほしパオ
住宅街で見られるへなちょこ動物。物干しざおが足りなくて困っていると、いつのまにか現われて鼻を使わせてくれる。雨が降ってきたら屋根の下に移動し、洗濯物の乾きが悪いときには鼻から温風を出してくれる。
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No.302
2015. 5. 6 |
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マンドリルン
丘の上で見られるへなちょこ動物。オスは、心地いい風が吹くと、トレモロ的な音を奏でて、メスを惹きつける。鼻毛が超進化して弦になっているので、時々くしゃみが出て音楽性が損なわれる。
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No.301
2015. 4. 1 |
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しゃも爺
原っぱで見られるへなちょこ動物。昔はケンカっぱやかったが、今は性格もスタイルも丸くなって落ち着いている。いつも体にご飯粒をつけてるので、小雀たちにたいへん人気がある。
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No.300
2015. 3. 4 |
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鈴メ
公園で見られるへなちょこ動物。いつも重そうに飛んでいるが、手頃な小枝を見つけると頭の穴を使ってぶらさがり、リンリンリンと軽やかに鳴く。鳴いている時に手を合わせて願いごとをすると、だいたいかなえてくれる。
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No.299
2015. 2. 4 |
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ドアノぶー
玄関先で見られるへなちょこ動物。鼻に二つ、お尻に一つ鍵穴が備わっている。家族が出かける時には頭をふくらませ、帰ってきたときには逆にお尻をふくらませて握りやすいようにしてくれる。
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No.298
2015. 1. 1 |
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ヤギぎょうざ
家の中で見られるへなちょこ動物。ひつじ年のお正月に限り、おせちに飽きたころにどこからともなく現れる。とても美味しそうだが、箸でつまもうとするとメエメエかわいい声で鳴くので、誰も食べることができない。
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No.297
2014.12. 3 |
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ビーバー人形
繁華街で見られるへなちょこ動物。季節に合わせたファッションで現われるが、イメージカラーには強いこだわりを持っている。クリスマスプレゼントをもらえなくて寂しそうにしている女子を見つけると、自らプレゼントになってくれることがある。
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No.296
2014.11. 5 |
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オ・モ・テ・ワ・シ
観光スポットで見られるへなちょこ動物。長旅で疲れ気味の人たちを見つけると、熱いお茶を運んできてくれる。眼光とくちばしが鋭すぎてとっつきにくいが、お茶をこぼさないようにヨチヨチ歩く姿には愛嬌がある。
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No.295
2014.10. 1 |
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シーズーむし
草むらで見られるへなちょこ動物。秋の夜長に、翅をすり合わせて、リーーン…リーーン…と澄んだ声で鳴く。人が近づくと、リンリンリンリン鳴き声のテンポをあげたうえ、ワンワンキャンキャン吠え立てるので、ものすごくうるさくなる。
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No.294
2014. 9. 3 |
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おっさんしょううお
渓流で見られるへなちょこ動物。日中は水底の石のすきまに隠れ、顔だけをのぞかせている。オスもメスも幼生も、みんなそろっておっさん顔なので、ほかのサンショウウオとは簡単に区別がつく。
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No.293
2014. 8. 6 |
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蚊取りセンザンコウ
縁側で見られるへなちょこ動物。夕暮時になると現われ、飛んでいる蚊を次々につかまえて食べてくれる。とくにお腹が空いているときには、わざと蚊を泳がせ、人間の血を吸わせたあとで食べることがある。
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No.292
2014. 7. 2 |
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よーく喋っテリア
道端で見られるへなちょこ動物。朝から晩まで道を歩き回り、子ども、ネコ、カエル、お地蔵さま、ポストなど、出会ったものすべてにわけへだてなく喋りかける。たいていは無視されているが、赤ちゃんや狛犬とは、たまに、会話が成り立っていることがある。
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No.291
2014. 6. 4 |
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ヒョウヒョウ
郊外で見られるへなちょこ動物。そよ風の吹く日にどこからともなく現れ、寝そべったり、駆け回ったり、逆立ちしたり、と、勝手気ままに一日を過ごす。まわりに小さな子どもが集まってくると、木登りを教えてくれることがある。
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No.290
2014. 5. 7 |
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蚊ーナビ
道路上で見られるへなちょこ動物。道に迷っているドライバーを見つけると、矢印型の口吻を伸ばして先導してくれる。飛び疲れると自動車に抜かされそうになるが、窓から腕を伸ばして血を吸わせてあげると元気を取り戻す。
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No.289
2014. 4. 2 |
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サクラゲ
公園で見られるへなちょこ動物。桜の花が咲くと、どこからともなく現れ、5匹ずつ固まって、ゆっくり回転する。あんまり気持ちいい速さで回転するので、人も犬も鳥も蝶も、生きとし生けるものをすべて安らかな眠りに誘う。
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No.288
2014. 3. 5 |
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シカちゃん
公園で見られるへなちょこ動物。苗字は香山。毎年、春先になるといろいろなファッションに身を包んで現れ、その年のトレンドを決定づける。角があるので、実はニューハーフではとの噂が耐えない。
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No.287
2014. 2. 6 |
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パンダグラフ
田舎で見られるへなちょこ動物。ローカル線の電車の上に乗っかって、のんびり景色を楽しみながら旅を続けている。お年寄りが荷車を牽いているのを見かけると、その上に乗り移って、電動に変えてくれる。
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No.286
2014. 1. 1 |
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おふロバ
田舎で見られるへなちょこ動物。口からとうとうとお湯を出し、いつでもどこでも露天風呂をしつらえることができる。仕事に疲れた女性を見つけると、出すお湯をにごり湯に変えて、人目を気にせず長湯できるようにしてくれる。
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No.285
2013.12. 4 |
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エヴァンゲリカオン
都会で見られるへなちょこ動物。日が沈むとどこからともなく現われ、人々を恐怖のどん底に陥れるべく街中をゆったりと徘徊する。しかし、だいたい小型犬ぐらいの大きさなので、雑踏に紛れて案外気づいてもらえない。
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No.284
2013.11. 6 |
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アシ軽
戦場で見られるへなちょこ動物。オウオウ叫びながらお濠をすばやく泳ぎ回り、敵をひるませる。しかし、地上ではヨチヨチ歩きなので、お濠にたどり着く頃には、たいてい戦が終わってしまっている。
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No.283
2013.10. 2 |
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キャたつ
道端で見られるへなちょこ動物。柿の実が色づくと、木の下にスタンバイして誰かが登ってくれるのを待つ。一段登るごとに「キャッ!キャッ!」と鳴いてのけぞるので、危なくてしようがない。
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No.282
2013. 9. 4 |
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みたらしダンゴムシ
野原で見られるへなちょこ動物。夕暮れ時になると、どこからともなく現れ、あたり一面に香ばしい匂いを漂わせる。満月の夜にお月さまに供えると、時々からだを丸めて、お月さまとシンクロする。
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No.281
2013. 8. 7 |
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カブットるムシ
里山で見られるへなちょこ動物。普段はおとなしいが、ヘルメットを被ったとたんに乱暴になり、クヌギ林の平和を掻き乱す。自分より強そうなオスに出くわすと、メス型ヘルメットに素早く差し替えて、しなをつくる。
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No.280
2013. 7. 3 |
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イノシュシュ
街中で見られるへなちょこ動物。髪の毛のまとまりが悪い人を見つけると、頭の上に跳びつき、きれいに束ねてくれる。そのまましばらく待っていると、服装にあわせて体色を変化させ、上手にコーディネートしてくれる。
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No.279
2013. 3. 6 |
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リボンの雉子
郊外で見られるへなちょこ動物。オスのような姿をしているけれど、実はメス。自然を荒らす人間を見つけると、くちばしと剣で激しくつついて追い返す。野山に平和が戻ると、丘の上に立ってポーズを決める。
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No.278
2013. 2.20 |
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ミミ蛾ー
野原で見られるへなちょこ動物。春一番といっしょに南国から飛んできて、あたり一面に花を咲かせてくれる。敵につかまりそうになると、おいしい耳部分だけを切り離して残し、スタスタと歩いて逃げてしまう。
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No.277
2013. 2. 6 |
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さんご3兄弟
海辺で見られるへなちょこ動物。春になると、タンゴのリズムにのってどこからともなく現れ、湧きあがる喜びを静かな踊りで表現する。小さな子どもを見つけると、身体にひっついているエビやウミウシを分けてくれる。
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No.276
2013. 1.16 |
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座ろー
町中で見られるへなちょこ動物。暖かくなると、座布団持参で南の国から渡って来て、電線に腰掛ける。春一番が吹いても、座ったままグルグル回転してやり過ごし、ぜったいに落ちない。
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No.275
2013. 1. 2 |
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よろコブラ
そこらじゅうで見られるへなちょこ動物。楽しげな人たちを見つけると、扇子を振って盛り上げる。寂しげな人たちを見つけた時には、ニコニコ顔でまわりをうろつき、扇子を振るタイミングを計る。
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No.274
2012.12.19 |
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キネツキ
街角で見られるへなちょこ動物。年末年始のお目出たい席に、ウス鳥とコンビで現れ、盛んに餅をつく。調子のいい時には、時おり高速ドラミングを見せ、観客を大喜びさせる。
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No.273
2012.12. 5 |
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九分麒麟
原っぱで見られるへなちょこ動物。九分九厘キリンなのだが、あと一厘が定かではない。自分のアイデンティティーにずっと悩み続けた経験を活かし、最近は悩み多き青年たちの相談相手になってくれる。
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No.272
2012.11.21 |
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ヨークシャンデリア
夜の街で見られるへなちょこ動物。夜空のどこかから、静かに降りてきて、子どもたちやお年寄りの足元を照らしてくれる。12月になるとサンタの衣装で現れるというウワサがある。
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No.271
2012.11. 7 |
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子ガラス一号
里山で見られるへなちょこ動物。秋から冬に季節が移りゆく頃、最初の木枯らしに乗って飛ばされてくる。たいてい、高い小枝にひっかかって身動きがとれなくなるが、木枯らし二号か三号が吹いた時に、再び飛ばされて空の彼方に消え去る。
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No.270
2012.10.17 |
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ホホホジロザメ
外海で見られるへなちょこ動物。不漁に終わって港に向かう漁船を見つけると、オホホホホと高笑いを響かせて漁師たちを悔しがらせる。でも、大漁の船を見つけたときにも、オホホ笑いをして漁師たちと喜びを分かち合うので、方針がよくわからない。
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No.269
2012.10. 3 |
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花マルチーズ
学校で見られるへなちょこ動物。いつもは大人しくしているが、頑張った子供を見つけると、とたんにはっちゃけて花マルを宣言する。勉強、スポーツはもちろん、一発ギャグ、虫採り、らくがきなど、あやゆる分野に分けへだてなく花マルをつけてくれる。
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No.268
2012. 9.19 |
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老馬の休日
古都の街角で見られるへなちょこ動物。いつもは牧場でのんびり暮らしているが、時々思い出したように、街に繰り出してはめをはずす。バイクで移動する時は、10分おきにバイクと役割を交代する。
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No.267
2012. 9. 5 |
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東京スカイツブリー
隅田川沿いで見られるへなちょこ動物。「らしさ」を演出するために、飲み込んだ獲物を喉のところでとめている。小さな子供がそばを通りかかると、くちばしでつまんで頭の上に乗せ、首を360度回転させて、景色を堪能させてくれる。
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No.266
2012. 8.22 |
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仮面ライガー
公園で見られるへなちょこ動物。家族連れでにぎわう広場の真ん中に突如として現われ、一連のパフォーマンスを繰り広げる。適当な敵役が見つからない場合は、その辺にいるカマキリなどに戦いを挑み、危機に陥りつつも、最後の最後には勝利を収める。
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No.265
2012. 8. 8 |
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レディ・ガガンボ
大都会で見られるへなちょこ動物。あたりが暗くなると、ビル陰から突然登場し、大きな羽音を立てながら、ポップな歌を歌い上げる。衣装替えの時には、いちいち脱皮するので、だんだん大きくなりつつある。
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No.264
2012. 7.18 |
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タツノオシゴト2
ビジネス街で見られるへなちょこ動物。弛みがちな昼下がりのオフィスに現れ、ひたすら立ち続けることによって、そこはかとない緊張感を醸し出す。ベテランになると、しっぽの先までまっすぐ伸ばせるようになる。(間違って2回目の登場)
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No.263
2012. 7. 4 |
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牛の知らせ
都会の片隅で見られるへなちょこ動物。日常生活にどっぷりつかっている人を見つけると、空の彼方から舞い降りてきて耳元で囁く。「ムームーモーモー」としか囁かないので、何を言わんとしているかはさっぱりわからない。
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No.262
2012. 6.20 |
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日本かも?シカ
街角で見られるへなちょこ動物。「あっ、日本かも!?」と言ってもらいたくて、ずっと無理な姿勢を保ち続けている。左側に回られるとわけのわからない形になるので、必ず右半分を見せるように努力している。
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No.261
2012. 6. 6 |
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つるつるぼーし
郊外で見られるへなちょこ動物。帽子を小粋にかぶって田舎道を散歩し、誰かと出会うたびに帽子を取って挨拶する。つるつるぼーし同士が出会って挨拶すると、そのあたり一帯が、かなり明るくなる。
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No.260
2012. 5.16 |
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見カエル美人
里山で見られるへなちょこ動物。田んぼに水が入ると、あぜ道をしゃなりしゃなりと歩き回る。オスが鳴くと、科を作って振り返る。子供たちが、カエルの鳴き声をまねた時にも、おつきあいで振り返ってくれる。
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No.259
2012. 5. 2 |
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スキャット
公園で見られるへなちょこ動物。夕暮れ時になると何処からともなく現れ、ニャニャニャニャ、シュビニャワと歌い出す。子供の泣き声や犬の遠吠えが聞こえてくると、巧みに音調を変えて、ハーモニーを奏でる。
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No.258
2012. 4.18 |
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上を向いてアンコウ
被災地で見られるへなちょこ動物。「傷心アンコウ」であった過去に別れを告げ、逆境にめげることなく、未来に向かって歩き始めている。チョウチン部分はLEDで出来ているので、自然エネルギーで十分まかなえる。
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No.257
2012. 4. 4 |
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横町のごインコ
下町の公園で見られるへなちょこ動物。原っぱにちょこんと座り、子どもたちや家族連れが遊ぶ様子を静かに眺めている。暖かくてのどかな日には、たいてい、目を開けたまま居眠りしている。
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No.256
2012. 3.21 |
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ゆるキャライオン
公園で見られるへなちょこ動物。暖かくなると、どこからともなく現れ、ゆったり首を振りながら、桜の下をうろつく。小さな子どもを見つけると、一生懸命にあいそを振りまき、たいてい泣かせてしまう。
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No.255
2012. 3. 7 |
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おおりがみ男
荒野で見られるへなちょこ動物。満月の夜には、興奮し過ぎて、身体が、しばしばほどけてしまう。メスは、正方形のうすっぺらい赤ん坊を産み、それを折りあげることから子育てが始まる。
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No.254
2012. 2.15 |
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aliPod
都会で見られるへなちょこ動物。食べ物を食べているあいだは、おしりを小刻みに振動させて、きれいな音楽を聴かせてくれる。イチゴ飴をあげると楽しげなメロディーが、生姜飴をあげると悲しげなメロディーが流れてくる。
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No.253
2012. 2. 1 |
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豚魔
人里で見られるへなちょこ動物。子供やお年寄りを災難から守るために、そこらじゅうにいっぱい飛び回っている。欲にかられた大人を見つけると、頭の上にまとわりついて、判断力を鈍らせる。
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No.252
2012. 1.18 |
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清少ジュゴン
名所旧跡で見られるへなちょこ動物。髪はアマモ、扇はシャコガイ、十二単はコンブでまかなっている。景色のいい場所の木陰にひそみ、記念写真を撮りに来た人を見つけると、こっそり近寄って背景に入ろうとする。
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No.251
2012. 1. 4 |
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タツノオシゴト
ビジネス街で見られるへなちょこ動物。明日に向かって、ひたすら立ち続けることが自分たちの使命だと信じている。若手のうちはどうしても身体が丸まってしまうけど、ベテラン社員になると、しっぽの先まで真っすぐにして立てるようになる。
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No.250
2011.12.21 |
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ポインセイウチア
玄関先で見られるへなちょこ動物。お日さまが照るとにこやかに、陰るとさみしげになる。聖夜に雪が降ると、その時だけは特別に、夜空に向かってからだと口を大きく広げ、落ちてくる雪をぱくぱく食べる。
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No.249
2011.12. 7 |
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うすらはげろう
公園で見られるへなちょこ動物。木陰にとまり、人間たちが遊ぶのをひっそり眺めている。頭の薄くなりかけた人を見つけると、後頭部のあたりにひらひらとまとわりつき、それとなく事実を伝えようとする。
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No.248
2011.11.16 |
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スー・ズー
村里で見られるへなちょこ動物。神社の境内をのそのそ歩き、お年寄りや子どもを見つけると、紅白模様のしっぽを差し出す。しっぽを握って振ってあげると、わんわんとも、シャンシャンとも聞きとれるあいまいな声で鳴く。
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No.247
2011.11. 2 |
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ドアマンボウ
街角で見られるへなちょこ動物。仕事や勉強や介護に疲れた人が道を歩いていると、音もなく天空から降りてきて、遠い世界につながるドアを開けてくれる。入るのを丁重に断ると、また静かに天空に帰っていく。
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No.246
2011.10.19 |
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とらッコ
海で見られるへなちょこ動物。何を考えることもなく、何を思い出すこともなく、風と波だけを感じながら、ひたすらプカプカ浮いている。遠目には、海面に漂うイモムシにも見える。
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No.245
2011.10. 5 |
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ヒッポスト
街角で見られるへなちょこ動物。手紙を入れると、差出人を抱きかかえ、ロケットのように発射して、宛先まで連れて行ってくれる。切手のかわりにフルーツを貼り付けておくと、速達になり、スピードがあがる。
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No.244
2011. 9.21 |
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自由の女亀
都会の広場で見られるへなちょこ動物。世間にいろいろと難しい問題が起こると、小高い丘の上に立ち、静かにみんなを励ます。たいまつと本を持つ手を変えるのを手伝ってあげると、ものすごく喜ぶ。
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No.243
2011. 9. 7 |
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バレーリードッグ
公園で見られるへなちょこ動物。夜のなると穴から出てきて、丘の上でスタンバイする。懐中電灯でスポットライトをあててあげると、仕方なさそうに可憐な踊りを見せてくれる。
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No.242
2011. 8.17 |
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ラッコーディオン
夏の海で見られるへなちょこ動物。海水浴をしている子供を見つけると、海にまつわる歌を奏でてくれる。ベテランになると、大波小波の力を利用して、微妙にゆらぐ音を出せるようになる。
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No.241
2011. 8. 3 |
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女将インコ
温泉街で見られるへなちょこ動物。夕刻になると老舗旅館の前に現れて、宿泊客を出迎える。着物姿のまま、優雅に飛ぶことができる。部屋が空いているときは、屋根の上にとまって客引きをする。
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No.240
2011. 7.20 |
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ゆりかもね
海辺で見られるへなちょこ動物。日中は、海鳥として空を飛びまわっているが、夜は、砂浜に埋まって花になっている。卵、種、球根など、さまざまな方法で繁殖することができる。
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No.239
2011. 7. 6 |
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サボトン
庭先で見られるへなちょこ動物。夏の暑い盛りになると、砂地の場所に勝手にはえてくる。夏バテしている人を見つけると、「サボットン!!」と叫んで、からだ中のトゲを飛ばし、目を醒まさせてくれる。
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No.238
2011. 6.15 |
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番頭イルカ
商店街で見られるへなちょこ動物。いつも、意味ありげにソロバンをはじきながら、通りをうろちょろしている。子供やお年寄りが買い物をしているのを見つけると、店主と巧みに交渉して、値引きさせてしまう。
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No.237
2011. 6. 1 |
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テンの利休
家の中で見られるへなちょこ動物。真夜中の茶室に入ると、ちょこんと座っていることがある。おどかさないように、静かに正座すると、しっぽを茶筅がわりにしてお茶を立て、ふるまってくれる。
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No.236
2011. 5.18 |
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べんとうむし
原っぱで見られるへなちょこ動物。遠足のときにお弁当を忘れた子供がいると、どこからともなく集まって来て、背中にたまったご飯を食べさせてくれる。でも体長1cmほどなので、百匹ぐらい集まっても、あまりおなかの足しにはならない。
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No.235
2011. 5. 4 |
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コック鳥
被災地で見られるへなちょこ動物。支援物資やその辺に生えている草を使って、おいしいおかずを作ってくれる。卵と鳥肉だけは絶対使おうとしないので、子供たちにはあまり人気がない。
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No.234
2011. 4.20 |
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頭突キノワグマ
被災地で見られるへなちょこ動物。瓦礫の山を見つけると、ひたすら頭突いてまわり、片付けやすいサイズに整える。子供が見物している時には、ひょうきんな動きをして楽しませてくれる。
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No.233
2011. 4. 6 |
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トラリネット
避難所で見られるへなちょこ動物。お尻から息を吹き込むと、ファンキーな鳴き声でみんなを楽しませてくれる。小さな子供が吹く時は、自分の前足や後ろ足を使って、穴を押さえるのを手伝ってくれる。
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No.232
2011. 3.16 |
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ファンチーター
被災地に現れるへなちょこ動物。舌でできたファンをまわして熱風を吹き出し、寒さにこごえる人たちを暖めてくれる。レロレロレロ‥ という、ちょっとマヌケた音を立てて、子供たちのこころも暖めてくれる。
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No.231
2011. 3. 2 |
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ビックリ獏
道端で見られるへなちょこ動物。円筒の中に隠れていて、興味を持った人がフタをあけると勢いよく飛び出す。人間を驚かすことに命をかけているが、実は、本人が一番びっくりしている。
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No.230
2011. 2.16 |
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ポジティぶー
どこにでも現れるへなちょこ動物。失恋したり、就活や受験に失敗した人を見つけると、空からゆっくりおりてくる。遠ざかったり近づいたり、回転したり土にめり込んだりしながら、相手が笑うまでまとわり続ける。
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No.229
2011. 2. 2 |
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月ドア熊
町中で見られるへなちょこ動物。夕方、日が傾いてくる頃にあらわれて、じっと佇む。小さな子供や、路上生活者が近寄ってくると、お腹のドアを開けて月世界に連れて行ってくれる。
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No.228
2011. 1.19 |
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マイムマ犬
広場で見られるへなちょこ動物。いつも大集団であらわれ、オスメス交互に手をつないで、楽しげにフォークダンスを踊る。一人でしょんぼりしている人間を見つけると、自然な感じで仲間に入れてくれる。
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No.227
2011. 1. 5 |
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さるうさ
山岳地帯で見られるへなちょこ動物。いつも岩山のてっぺんで見張っている。なだれに巻きこまれたり、クレバスに落ちた人を見つけると、あわてて駆けつけ、まわりを目まぐるしく駆け回って励ましてくれる。
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No.226
2010.12.22 |
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パンダクロース
冬の街中で見られるへなちょこ動物。しょんぼりしている人を見つけると、ささやかなプレゼントをくれる。それでも元気が出ない場合は、いっしょに空の上を飛んで、煌めく夜景を見せてくれる。
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No.225
2010.12. 2 |
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タンスにジュゴン
人家内で見られるへなちょこ動物。タンスの中に入って落ち着くのが好き。いったん入ると、自分では二度と外に出られない。誰かが扉を開けてくれると、なんともいえずうれしそうな顔で、鼻息をかけてくる。
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No.224
2010.11.17 |
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サグ駱駝ファミリア
街中で見られるへなちょこ動物。記念写真を撮っている人たちを見つけると、後ろ側に回りこんで背景になろうとする。近づいて目を凝らすと、身体についたダニやノミたちが、コブの建造に勤しんでいるのが見える。
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No.223
2010.11. 3 |
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ちょびヒグマ
秋の野山で見られるへなちょこ動物。虫や蛇が苦手なので、何かと理由をつけては人里に出て来る。気が弱いのを隠すために生やしたヒゲが、逆効果になっていることにはうすうす気づいている。
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No.222
2010.10.20 |
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エレベーターサール
デパートで見られるへなちょこ動物。機械操作は、すべてシッポで行う。「ウキャキャ、ウキャキャ」としか喋れないが、身振りと表情が豊かなので、何が言いたいかは、だいたい伝わってくる。
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No.221
2010. 9.15 |
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源よキツネ
山奥の古戦場で見られるへなちょこ動物。ハイカーを見つけると、行く手に立ちはだかり、涼しい笑顔を浮かべる。カメラを向けると、シャッターを切るまで、まばたきしないように頑張り続ける。
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No.220
2010. 9. 1 |
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ストンプ
町中で見られるへなちょこ動物。軽やかに弾みながら目抜き通りを練り歩き、白いスペースを見つけるたびに、全身を押し付けてマーキングする。勢いあまって、はげちゃびんの人の頭にも、マーキングしてしまうことがある。
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No.219
2010. 8.18 |
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日本ノオカミ
下町で見られるへなちょこ動物。生活の乱れている若者を見つけると、うるさく叱りつけながらも、いろいろと世話を焼いてくれる。機嫌のいいときには、自分のことを「白頭巾ちゃん」と呼ばせる。
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No.218
2010. 8. 4 |
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風と共にサル
原っぱで見られるへなちょこ動物。木の実を採って食べたり、木陰で居眠りしたり、さんざん勝手気ままにふるまったあげく、強い風が吹くと、大きな傘を広げ、空の彼方に飛んで行ってしまう。
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No.217
2010. 7.21 |
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ヘルメッ豚
工事現場で見られるへなちょこ動物。やわらかそうで硬く、軽そうで重く、涼しそうで暑苦しい。欠点もいろいろあるけれど、いつも、安全第一のために心から頭をさげてくれるので、どうしても手放せない。
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No.216
2010. 7. 7 |
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河馬地蔵
田舎道で見られるへなちょこ動物。子どもがそばを通りかかると、口をガバッと広げてびっくりさせる。野菜類をそなえると、うれしくて耳をめまぐるしく動かすので、傘が遠くにふっ飛んでしまう。
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No.215
2010. 6.16 |
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ダンボール
大空で見られるへなちょこ動物。荷物に伝票を貼って屋根の上に乗せておくと、ちゃんと届けてくれる。飛び疲れた時には、自分の体にも伝票を貼って、荷物と一緒に宅急便屋さんに運んでもらう。
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No.214
2010. 6. 2 |
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ぞうキンギョ
家の中で見られるへなちょこ動物。床がよごれると、どこからともなく現れて、せっせと拭き清めてくれる。からだが黒くなってくると、バスルームに入って、自分で自分をもみ洗いする。
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No.213
2010. 5.19 |
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こりごりら
原っぱで見られるへなちょこ動物。何をやっても失敗ばかりで、いつもグチをこぼしている。親身になって話を聴いてあげると、うるうると目をうるませ、お礼にサロンパスを分けてくれる。
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No.212
2010. 5. 5 |
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アメリカン・バッキャロー
下町の路地で見られるへなちょこ動物。曲がったことが大嫌いで、ルールをわきまえない人間は、子供でも年寄りでも容赦なくガミガミと叱りつける。しかし、言葉が英語なので、思いは十分に伝わらないことが多い。
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No.211
2010. 4.21 |
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ラブリ
春の海で見られるへなちょこ動物。あたたかな海中を、のたりのたりと漂っていることが多い。巨大魚がそばを通りかかると、たいてい一目惚れしてしまい、ウインクやボディタッチでアプローチする。
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No.210
2010. 4. 7 |
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アメリカアリガーター
自然公園で見られるへなちょこ動物。春になると、地面の中から出てきて、太陽や、吹く風や、ちょうちょうや、空飛ぶすずめたちに感謝する。感極まって、突然、散歩している人に抱きついてくることもある。
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No.209
2010. 3.17 |
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子供多!トカゲ
春先に見られるへなちょこ動物。母トカゲのうしろに無数の子供トカゲがくっついて歩く。信号を渡るときにはものすごく速足になる。人間の子供が近寄ってくると、母トカゲの背中に乗せてくれる。
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No.208
2010. 3. 3 |
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ラマカス
野原で見られる双子のへなちょこ動物。いつもペアでゆったりと歩いている。泣いている子どもや大人を見つけると、体をゆすって音楽を奏で、何もかも忘れさせてくれる。
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No.207
2010. 2.17 |
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おじゃましマウス
住宅地で見られるへなちょこ動物。家の中に勝手に入ってきて、お菓子を食べたりゲームをして散らかしまくる。でも、その家がもともと散らかっていた場合は、逆にきれいに片付けてさっさと帰っていく。
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No.206
2010. 2. 3 |
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床ずれ狼
寒風吹きすさぶ荒野の道で見られるへなちょこ動物。いつも一心に前を見つめ、歩き続けている。血行をよくするために、子供連れでの散歩を、医者からすすめられているともいう。
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No.205
2010. 1.20 |
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うっとら
冬枯れの原っぱで見られるへなちょこ動物。お昼頃になるとどこからともなくやって来て、静かにおひさまをみあげて目を潤ませる。まわりにはいつも、ウットリが何羽か飛んでいる。
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No.204
2010. 1. 3 |
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トラひろがーる広場
街中の公園で見られるへなちょこ動物。お天気のいい日には、地面に平べったく広がって、みんなにくつろぎの場を提供する。噴水が出ているあいだは、全体が小刻みに震えて、さらに居心地がよくなる。
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No.203
2009.12.16 |
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ダックス布団
師走の街角で見られるへなちょこ動物。いつもペアになっている。イルミネーションを眺めて寂しそうにしている人を見かけると、間にはさみこんで、じんわりと暖めてくれる。
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No.202
2009.12. 2 |
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ポりす
森の中で見られるへなちょこ動物。全身がチョコレートでおおわれており、日光にあたると溶けてしまうので、おもに日没後に活動する。鼻はアーモンド状。子どものうちはミルク系だが、大人になるにつれてビター系に変わっていく。
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No.201
2009.11.18 |
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ヒッポホップ
下町の街角で見られるへなちょこ動物。子供の騒ぎ声を聞きつけると、どこからともなく現れ、軽快に踊りはじめる。地響きで揺れまくるので、近くでは見物できない。
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